東洋医学と西洋医学では、多くの点で違いが見られます。
得意分野が違う、ということです。
では、東洋医学と西洋医学で病気の捉え方の違い、そしてそれぞれの得意分野とは?
ではまず、東洋医学と西洋医学のそれぞれの病気の捉え方の違いです。
西洋医学では、みなさんも受けたことがあるかもしれませんが、
血液検査や尿検査など、科学的検査によって病因を探ります。
いわゆる、基準値を超えたら「病気です」と診断します。
とてもわかりやすいですが、この基準値を超えないと、不調があっても病気ではないと診断されてしまうこともあります。
東洋医学では、全身のバランスが崩れた状態を「病気」とします。
陰陽のバランスが崩れた状態です。
陰と陽、どちらが弱くなっても正気は乱れて病気になります。
正気とは陰陽のバランスが取れている状態のことです。
西洋医学が科学的検査を行うのに対して東洋医学ではまず患者さんの様子をよく観察します。
診断方法には
「望診」…体型、動作、顔色 、姿勢などを見ます。また、舌診と言って、舌の色を見たりもします。
「聞診」…声や呼吸音、咳などを聞いて診察します。
「問診」…西洋医学と同じ問診です。
自覚症状、生活習慣、既往歴など、情報を集めます。
「切診」…患者さんに触れる診断です。
脈診といって、脈をみたりするのがこれにあたります。
主にこの4つで診断していきます。
では、それぞれの得意分野は?というと
西洋医学は
・緊急の処置が必要な症状
・細菌による感染症
・手術が有効な症状
など。
東洋医学は
・検査結果は問題ないが起こる不調
・病名がはっきりしない症状
・ストレス、イライラからくる自律神経系の症状
など。
それぞれの得意分野を知ることで、今の自分はどちらにかかることがいいのかを判断できます。
どちらがいい、悪いではなく症状に合わせて選んでください。