鍼灸治療を受けられた皆さん方が、よく口にされる共通の「感想」について紹介させていただきます。

 

「イヤなことがあっても、ここに来ると落ち着ける」

 

「身体が軽くなって、夜もぐっすり眠れてスッキリする」

 

「帰るときには不思議と自分が明るくなれるている」

 

「治療中になぜかとても優しい気持ちに戻れてしまう」

 

「からだの芯から力が湧いてきて、呼吸も楽になります」

 

「薄皮が剥けたように心身の感覚が戻った気がする」

 

ちょっと変わった感想もなかにはございます…。

 

「治療院にくると、何か自分の憑ものが落ちる気がする」

 

「この場所に来ると、どういうわけ後でご利益がある」

 

「治療のおかげで、自分の生きるヒントが見つかりました」

 

東洋医学の基本概念、気血が流れる「経絡」は、「臓腑」と呼ばれる内臓諸器官と枝と幹のようにつがっています。

 

そして、この「臓腑」には人の「精神」がそれぞれに保管されおり、根っこの役割を果たしています。

 

この「臓腑経絡システム」により、ツボを介して内臓がくつろぎ、精神も安らぐとい仕組みがあるので、前半の感想は、そうした理由からの現象といえるのだと思います。

 

しかしながら、後半のユニークな感想の理由は、なぜわかりませんが、身体が本来の機能を取り戻すことがこうした影響を引き寄せるのかも知れません。

 

これは易の世界の話ですが、ある易の大家の先生のエピソードのひとつに『易』というもの価値と優位性を伝えるためには如何にすればよいか??

 

と、いったテーマがお弟子さんたちの間で大いに話題となり議論になったそうです。

 

こうしたなかで大先生は「鯛の刺身を食べたことのない人に、いくらその旨さを伝えようと科学的に成分分析などして教えたとしても意味がないだろうに…。」と諭されたそうです。

 

普遍的にすべてのひとにとってよいものなどは、なかなかありません。

 

科学的に理論的にいくら否定されようが、たった一つの事実でひっくり返ってしまうことはざらにあります。

 

まだまだ東洋医学、鍼灸にはいまの科学の目ではよく分かっていないことも確かにあります。

 

ですが、こうしたお客さんからの思いがけない反応を頂けると、お一人おひとりのその方にとっての事実が大切であり、その事実の積み上げによって先人らが東洋医学という英知をカタチ創られたように感じます。

 

さて今回はどんな思いがけない感想がもらえるのか、この方はどう変化されていかれるのか、そういった楽しみが、この生業の面白みだと思います。

濤鹿堂

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