今日、多種多様な職業があるなか
仕事に対してのこだわりは様々
あるのではきっとないでしょうか。
こだわりは仕事を長く続ければ
続けるほどに自然と現れてくるもの。
自分の場合は鍼灸師として
ひたすら患者さんの身体と
向き合い続ける日々であります。
施術では、その人のその時の
身体から引き出せる一番いい状態を
作り出すことを目指しています。
それが単に仕事という取組みの範疇を
超えての、一種のこだわりの基準です。
できる限りの納得のいく仕上がりで
どう変化や効果を感じてもらえるのか
その都度の楽しみでもあります。
症状を和らげることに留まらず
その人自身の成長と進化を
実感してもらえれば嬉しいもの。
機械できないより細やかな仕事が
したいと続ける中で思っています。
人の身体とは、ある意味においては
ブラックボックスのような面もあり
思うようにいかないことばかりです。
そういった葛藤があるからこその
面白さであり、さらなる工夫と
創意が得られる醍醐味があります
もう間もなくこの道に携わってから
30年も目前ともなりましたが
長かったような、早かったような
それでもまだまだ道は半ばであります。