実は最近、ちょっと答えにくい
問い合わせが時々あって
少しだけ戸惑っています。

 

その問い合わせとは…。

 

「◯◯病なのですが、鍼灸で治りますか?」

 

「◯◯が痛いのですが、
 どのくらい通えば良くなりますか?」

 

と言ったもの。

 

残念ながら、これは実際にお身体を
診てみないとお答えできない内容です。

 

それは同じ腰の痛みでも、人によって
程度も原因もまったく違うからなのです。

 

正直、症状や病名の情報だけでは
答えるのは難しいといえます。

 

例えば、あなたが乗っている車が
急に動かなくなったとします。

 

そんな時、お店に電話をして

「急に車が動かなくなりました。
 修理にどのくらいの期間と費用が
 かかるかすぐに教えてもらえますか?」

 

と急に言っても、きっとお店の方は

「見てみないと原因がわからないので
 部品の交換が必要なのかもわかりません。
 とにかく一度、お車をみせて下さい。」

と、まともな車屋さんなら答えるでしょう。

 

お問い合わせのなかには

「診てみないとなんとも分かりません。」

ということをさっきのように説明しても
納得してもらえず、

「だいたいでも分からないのですか?」

「わかりました、ならいいです。」

と、むっとされてしまうこともあります。

 

僕も適当に答えることは出来ないので、
希望に添えず申し訳ないと思うのですが
こればかりは、どうにも仕方がありません。

 

治療は診療所に来てもらって
はじめて出来るものです。

 

そして、そこには信頼関係が
あってこそではないでしょうか。

 

施術は信頼してもらって
はじめて成り立つものなのです。

 

なので、どのくらいで治るかも
答えてくれないという不信感を
持たれてしまうと、治療を続けるのは
難しいのだろうと考えます。

 

でも、それは無理矢理でもいいから
一回来てもらおう、ということではなく、
信頼関係の大切さを感じるからこその
こうした対応となっているのだと
ご理解をいただければありがたいです。

濤鹿堂

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