6月も終盤ですが、まだまだ湿度が高い梅雨の日々続いております。
先日いらした患者さんと話をしていた時のことです。
その方は以前から、頭痛がひどく、毎日のように痛み止めを飲んでいたそうです。
時にはそうして痛みをしのいで仕事もされていたとのことでした。
「本当は無理をせずに仕事を休めればいいのですけど、なかなか…」
といったことをおっしゃっていました。
その後は、こまめに施術を続けて、今は頭痛もほとんどなくなったそうです。
最初の頃と比べて顔色も良くなり、よろこんでおられました。
さて、みなさんの中には、先程の話のように頭痛のたびに痛み止めを飲んだり、便秘になるからたびたび下剤を飲んだり、なんていう方もいらっしゃるかもしれません。
もちろん、薬を飲むことがダメということではありません。
どうしてもやらなくてはいけないことがあるから、一時的に痛みをなくしたい、頭痛がひどくて眠れないから痛み止めを飲んでからゆっくり寝る。
そういった使い方であれば、問題はないとおもいます。
ただ痛み止めや下剤は一時的には症状が軽くなるので、治ったものと思われるかもしれませんが、根本的に解決したわけではありません。
では、その根本的な解決とは?
それは「滞りをなくしてめぐりを良くすること」です。
冷えをとったり、体を動かしたり、食事に気をつけたりして体調を整えることが肝心です。
これから梅雨が明けて、夏の暑さを乗り切るためにも、鍼灸による体質改善をぜひ活用していきましょう。